日本建築学会設計競技 2021

コンペ結果

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開催概要

今年の課題は「まちづくりの核として 福祉を考える」

カテゴリ アイディアコンペ / 学生が参加できるコンペ / コンペ結果
タイプ 国内, アイディア, 会員限定, 三段階審査
ジャンル Architecture, Urban
開催地 日本
登録締切日 2021年6月14日 GoogleCal iCal
提出締切日 2021年6月14日
応募資格 日本建築学会個人会員(準会員を含む)、または会員のみで構成するグループ

課題
福祉の現場とは、当たり前のことが困難な方々が当たり前の時間をすごせることを目指して多様な努力が払われる場所だと思う。
居住系や通所系のサービスでは、身体を含む全ての障害者の方々の日常生活がサポートされ、知的や精神の障害を対象とした福祉の現場では、日常生活だけでなく社会生活がサポートされる事例も多く存在する。サポートには多様な工夫が見られる。例えば、高齢者福祉の現場では、施設を子育て支援などの事業と組み合わせることにより、施設としての閉鎖性を乗り越えようとする試みがみられる。知的・精神に対する福祉の現場では、廃業した農家の代わりに耕作放棄地を耕すことや、経営的に成り立たせることが難しいゴミの分別業務を就労支援の現場にするなど、誇りを感じる仕事づくりがまちづくりの一助となるような試みもある。
福祉を語る言葉にノーマライゼーションというものがあるが、現場における多様な試みから見えてくるのは、ノーマル=日常というものが健常者の日常をなぞらえるものとしてあるのではなく、より積極的な意味付けとともに実践されていることである。その活動は、もしかしたら私たち健常者の日常以上にいきいきとしたものになっているかもしれない。実際に、福祉施設らしい実践をとおして、周辺のまちづくりに参加するような動きも多くみられるようになっている。つまり、福祉施設が実践するノーマル=日常をきっかけとして、まちづくりがひろがりつつあるようである。
まちづくりの核として福祉の現場を捉えてみてほしい。福祉の対象や、そこでの日常や社会生活の実践を自らで設定する必要があるだろう。そして、それらの実践に都市や建築がどのように関連できうるのかを検討してほしい。
審査委員長乾久美子

全国審査員
乾久美子 (乾久美子建築設計事務所取締役)
金野千恵 (teco主宰)
佐藤淳哉 (長岡造形大学准教授)
末光弘和 (九州大学准教授)
仲 俊治 (仲建築設計スタジオ代表取締役)
林 立也 (千葉大学准教授)
松田貢治 (三菱地所設計TOKYO TORCH設計室長)


最優秀賞:2件以内 賞金合計100万円
優秀賞:数件 各10万円
佳作:数件 各5万円
ほか

登録料などの費用
なし

タイムテーブル
全国公開二次審査会:2021年9月15日

主催
日本建築学会

公式ウェブサイト